もう頑張れないと思ったあなたに伝えたい3つのこと

こんにちは。対人関係療法を専門にカウンセリングを行っている島崎です。

今日は「もう頑張れない」と思っているあなたが少しでもほっとできる方法をお伝えしたいと思います。

目次

1.それでいいと受け止める

2.親友への言葉を考える

3.何を捨てるか考える

1.それでいいと受け止める

私たちは、すごく当たり前のことを当たり前過ぎて忘れてしまうことがあります。

何が言いたいのかというと、「もう頑張れない」ということは、もう十分頑張ったということです。

それは、他人が決めることではなく、あなた自身が決めることです。

私たちはどうしても他人と比べてしまいます。なぜなら、社会の中で生きている私たちは、毎日“多くの人”、“多くの情報”と接しなくてはいけないからです。比べて当然です。

しかし、私たちには他人と比べられないものがあります。それは、「心の尺度」です。

「心の尺度」とは、自分がどれくらい頑張ったかとか、幸せかとか、苦しいかとか、困っているかというような気持ちの度合いのことを意味します。

周囲と同じことをしていても、頑張りの度合いが周りと違うのは当然の事です。

疲れてくるとそんな本質的なことが見えづらくなります。

あなたが感じた感情は誰も否定することはできません。つまり、あなたの感情の全ては正しいということです。そして、全ての感情に意味があります。もちろんネガティブな感情にもあなたを守る役割があります。

ご自身の感情に自信が持てないあなたへ

もう頑張れないのであれば、それが正しい感情です。どうか、否定せず、もっと頑張ろうとせず「よく頑張ったね」と声をかけてあげてください。

2.親友への言葉を考える

「親友への言葉」と言うと、親友がいない私はどうしたらいいのかと思う人もいるかもしれません。ここで言う、「親友」は実際の親友を思い浮かべていただいてもいいですし、もし親友がいたらと想像していただいてもいいです。

私は、“人はに癒される”と信じていますが、そのの中に“自分”をいれることをお薦めしたいと思います。

私たちはつい、自分自身に客観的な言葉をかけることを忘れて「どうして頑張れないんだろう」「もっと頑張らないと」と思いがちです。しかしそれが親友の悩みだったらと想像してみてください。あなたは親友が苦しんでいる時どのように声をかけますか?「もっと頑張ったほうがいいよ」と声をかけるでしょうか?

この質問をカウンセリングの時に尋ねてみると、ほとんどの人がとても優しい声かけをします。

自分のことにはつい厳しくなってしまう方は、もし同じことで親友が困っていたらなんて声をかけるかを考えて、同じ言葉を自分自身にかけてみてください。

3.何を捨てるか考える

「もう頑張れない」と思っている時、人は気持ちを感じにくくなります。人間には、キャパシティがあり(※その容量は人によって違います)、その容量を超えると物事を冷静に判断することが難しくなります。「もう頑張れない」と感じるのは、キャパオーバーになっているということです。そのような状態で、大切なことを決断すると選択を誤る可能性が高くなります。

上記の1と2を十分に実践していただき、自分自身の味方になれそうだと思った時に行ってほしいことが、「何を捨てるか考える」です。

私たちは、大切なものを1つ選ぶよりも、“何が嫌か”を考えるほうが思いつきやすいです。まずは、困っていることの1つを手放してみましょう。それは、人によっては“洗濯物をたたむことを止める”ことかもしれませんし、“愛想笑いをやめる”ことかもしれません。困っていることを1つ手放すことで気持ちに余裕がでてきます。手始めに小さな嫌なことから手放してみてください。

もし、1人では取り組めないと感じた方は、1人で頑張らずカウンセリングにお越しくださいね。

このコラムを読んでいる方の心が少しでもほっとできる時間が増えることを願って。

最後まで読んでくださりありがとうございました。