こんにちは。対人関係療法を専門にカウンセリングを行っています、島崎です。
カウンセリングに通うほど、病んでいない。でも、人間関係が面倒で仕方ない。
人間関係の困り感をどう対処すればよいか分からず、そのままもがき続けている人、我慢している人は多いのではないでしょうか。
株式会社オウチーノ(2015)によると、セルフケア実施率、体は 54.2%に対し、心はわずか 15.2%と述べています。
体と心はつながっているのに、健康面のみに目が向けられて、自分自身でしか気づけない心に目が向いていないのは、なんだか灯台もと暗しですね。
どうして心に目が向きにくいの?
私たちは、日常生活の中で今を生きることに必死です。
働かないといけないし、家事はしないといけない。子育て中の方は子どもの面倒もみないといけない、介護中の方は家族をサポートしないといけない、学生は日々追われる部活やテスト勉強をしないといけない・・・挙げればきりがありません。
そんな中で、心の声を聴く時間をとることは大変かもしれません。
しかし、忙しい毎日だからこそ、自分が何を大切にしたいのか、どうすれば生活しやすくなるのかを考えることは決して無駄にはなりません。
忙しい人こそ、1度見つめ直してみるのもいいかもしれませんね
分かってはいるけど、なかなか時間がとれないあなたに、今日は短時間、短期間のカウンセリングを紹介します。
対人関係カウンセリング
1.対人関係カウンセリングとは
2.期間
3.何をするの?
1.対人関係カウンセリングとは
対人関係カウンセリングとは、精神科の治療が必要ではないけど、生きづらさを抱えている人を対象にしたものです。
カウンセリングに時間やお金を費やしたくないけど、今の状況をなんとかしたい方にとって最適の療法です。
カウンセリングで話す具体的な目的を決め、カウンセラーと一緒に整理します。
場合によっては、治療を受けたほうが良いこともあります。その時は、治療がどれくらい自分の役に立つかを知る手段としてもご利用できます。
2.期間
対人関係カウンセリングは6回以下の面接です(*場合によっては6回で終わることもあります。)。最大7回まで受けられます。
時間は、初回カウンセリングは60分、2回目以降は1回15~30分のカウンセリングを行います。
(*当カウンセリングルームでは、1回30分です)
3.何をするの?
対人関係カウンセリングの目的は2つ
①ストレス症状を減らすこと
②社会適応と対人関係の質を改善すること
ストレスを感じるときは、どうすればよいか分からなくなった時や困っている時です。
対人カウンセリングでは、ストレスの「原因」ではなく「関連」を理解します。
・「対人関係」が「ストレス反応」を引き起こすときと、「ストレス反応」が「対人関係」に影響を与えることがあります。
例:苦手な人と関わろうとすると、気持ちが焦りいつもの力が発揮できない
苦手な人との関わり(対人関係)が焦り・いつもの力が発揮できない(ストレス反応)と関連しています。そして、このストレス反応を繰り返していると、
いつもの力が発揮できない・焦っている状態(ストレス反応)が、周囲の人(対人関係)には、やる気がないと映り、イライラさせてしまうことかもしれません。
それが、「ストレス反応」が「対人関係」に影響を与えるという意味です。
この問題を整理するためには、もう少し大きな視点で話を整理する必要があります。例えば、その人への期待値は適切かということ。
また、どのようにこの出来事をとらえるかも大切なポイントです。
例えば、「苦手な人と話すと冷静に話ができない」ととらえるのか、「ただでさえ、いつもの力が発揮できず困っているのに、関わりたくない苦手な人が執拗に関わってくる」ととらえるかで、見方はずいぶんとかわってきます。
対人関係カウンセリングでは、現在の対人関係に焦点を当て、対処方法を探し、自身のことをコントロールできた感覚を取り戻していくことがポイントになります。
そのため、カウンセラーはあなたの1番の味方であり、対処方法を考えたり、教えたりする教育的な部分も持ち合わせています。
少しでも興味を持たれた方は、「こんぺいとうカウンセリング」と検索してみてくださいね。
多くの方が、自身の体調を気にかけることと同じように、心にも目を向ける機会が増えることを願って。
引用文献
株式会社オウチーノ 2015 ビジネスパーソンの「セルフケア」実態調査
https://corporate.o-uccino.jp/wordpress2/wp-content/uploads/2015/01/pr20150126_selfcare.pdf
水島広子 2011 対人関係カウンセリングの進め方 創元社