子育ての強い味方“水道水”!?散歩のお供に☆

子育てをしていると、子どもと外に出かける機会が多くあると思います。子育て中のお散歩バッグに入れてほしいアイテムが“水道水”です。水道水をいつものお散歩バッグに入れておくだけで、安心できることが多くあります。

今日は、そんな“水道水を持参する魅力”をお伝えします。

目次

1.水道水でOK
2.お散歩に行く前にお水を入れて
3.さいごに

1. 水道水でOK

水道水には優れた消毒効果があり、新型コロナウイルスの対策として注目もされました。

日本の水道水は大変優れており、原水の消毒や、水道管で送水中に殺菌効果を持たせるために塩素が含まれています。

塩素には殺菌や漂白効果があります。80度以上の熱水はほとんどの病原菌に有効とも言われているため、次亜塩素水同様に消毒の効果があると言われています。

水道水は優れた消毒効果が言われていますが、2日間使用しなかった蛇口からの水道水には、使用直後の残留塩素はほとんど見られないという報告もあります。

そのため、水道水の使用については、蛇口を開け5分程度上流してからの使用が勧められています。

筆者も保育施設に勤務していた時に、早番担当の時に蛇口を開け流水を5分程度するように言われていていました。保育施設は、多くのお子さまが生活する環境ですので、安全面に配慮した工夫でもあったのですね。

水道水の消毒効果を試した様々な実験も行われています。

その結果水道水は「皮膚の浅い傷や細菌感染のない褥瘡(ジョクソウ)や皮膚潰瘍は流水洗浄することで菌数を減少させることができる」(引用:大井手クリニック 豆知識コーナー)ことが明らかになっています。日常生活では、水道水での洗浄で十分と言われているのもわかります。

2.お散歩に行く前にお水を入れて

水道の蛇口からの流水が一番ですが、お散歩などへの携帯もお勧めしています。

保育園への研修等では、何年か前よりお散歩時に水道水を容器に入れ持っていくことについてお話しています。「どのような容器が良いですか?」と質問もよくあるので、いくつか紹介したいと思います。

 

【容器の紹介】

①調味料ボトル

調味料ボトルは、先が細くなっているものが多いため傷を洗浄するにはお勧めです。色々な場所で調味料ボトルは、購入できるので用意もしやすいと思います。

注意してほしいのは“使用後の調味料容器の再利用”です。衛生面の観点からお勧めできませんので、気を付けてください。

※何回か洗ったり、熱消毒したりしても使用は勧めません。

(画像引用:https://www.askul.co.jp/p/P719813/

②ペット用ウォーターボトル

最近のペット用ウォーターボトルは、衛生的で水こぼれをしにくいものが多くあります。また、大きさも様々で片手で操作が可能のものも多くあるため、お散歩には便利です。咄嗟の時にすぐに使える優れものです。

※犬との併用はお勧めしません。

(画像引用: https://store.shopping.yahoo.co.jp/panni123/petys-1543.html#

③ペットボトル

空いた水のペットボトルでも使用可能です。ただし、口を付けたペットボトルやお茶やジュースなど水以外のものが入っていた入れ物も衛生面より避けた方が良いでしょう。

また、水道水の殺菌力を活用したいので、市販のミネラルウォーターは代用になりません。ご注意ください。

【熱中症対策】

水道水を持っていくことは、熱中症対策のアイテムにもなります。

子どもの熱中症リスクは高いと言われています。

平田教授の研究では「気温34℃のなか、アスファルトを1時間歩いた場合、成人は体温が0.61℃上昇したのに対し、幼児は1.12℃上昇する」という計算結果が出ています。

つまり、大人の約2倍も体温上昇することになります。

また、子どもと外に出ることが多い日中ですが、外に出るのに推奨されている時間(暑い日)は“10時まで”もしくは“16時以降”紫外線のピークは10時から14時と言われています。

ベビーカーは特に地面から近くなるため、注意が必要になります。子どもの高さと大人の高さに大きなズレが生じるため気が付きにくいことも多くあります。

地面から少しでも離れるように、車輪が大きいものや通気性が良いもの、保冷剤を背中に挟むなどが推奨されています。

また、最近では“ネックアイスリング”も注目されています。

ネックアイスリングは、子ども用もあります。冷凍庫、流水などでも冷却できることが特徴の商品です。

(画像引用:Amazon)

小まめな水分補給や帽子の着用等で十分注意し外に出ても、子どもは“熱中症のリスク”が大人より高いことを意識して備えて出かけることが重要になります。

いざという時に、水道から入れて持ってきた水が飲用水や体を冷やすアイテムになるのです。

3.さいごに

水道水をお散歩に持っていく時は、出かける少し前に水道から容器に入れてください。

一日置いた水では効果がありません。お散歩バッグに入れっぱなしにならないように気を付けてください。

1、2歳になると「健康、安全の意味を少しずつ生活の中で知り」、3~5歳になると「自分の健康や安全は自分で守れるように意識する」ことが可能になってくるため、保育現場ではそのような機会を意識して保育を行うことが推奨されています。

保育現場や家庭で、お散歩に行く前に水道から水を注ぎ、帰ってきたら入れ物から出すこと子どもと一緒に行ったり、お子さまへのお願いごとにしてみるのもお勧めです。

 

【引用・参考】

・Sarastear コラム「水の殺菌ってどうやるの?私たちを支える水の力」

・大井出クリニック豆知識「水道水の殺菌効果」

・メ~テレ 東海地方ニュース「アスファルトを1時間歩くと子どもは成人の2倍体温が上昇 親が気付きにくい子どもの「隠れ熱中症」」